専攻長挨拶

2010年4月

地球物理学は地球科学の一分野の若い学問であると同時に,地球と惑星に関する幅広い知識を必要とする総合学問でもあります.地球物理学では,惑星からオーロラ,大気,海洋,地震,火山といった自然界の営みを物理学の手法で解明することを目指します.このような大自然の雄大さや豊かさ,激しさを五感で感じながら学問を進めることができるのは,地球物理学の大きな魅力となっています.

一方,この豊かな自然は,時に台風のような気象災害や,冷害,地震・火山災害といった形で人類に牙を剥くこともあります.さらには,地球温暖化等の環境問題は,もはや看過できない状況にあります.これらの自然災害や環境問題に立ち向かう上で,地球物理学は大きな役割を果たすことが期待されており,社会との繋がりが強いことも大きな特徴となっています.

自然界の誰も知らなかった現象を見つけ出すために,大自然の背景にある法則性を見出すために,自然災害の犠牲者を少しでも減らすために,さらには私たちの子供たちに環境問題という悲しい遺産を残さないために,若い皆さんが私達と一緒に様々な研究を進めてくださることを期待しています.

東北大学大学院理学研究科
地球物理学専攻長
松澤 暢